2018年の新茶〜その4〜

製茶場を持つ茶農家の宮ザキ園では,お茶の刈り取りと新茶の生産が同時期に進行します。八十八夜がすぎる頃から,昼間は朝早くから茶畑で刈り取り,夜は工場で製茶作業をする毎日です。家族やスタッフ,ボランティアの皆さんに助けられ,今年もほぼ順調に,新茶の準備が整いつつあります。

先日お見せしましたが,こちらが2018年の新茶。一芯二葉という,茶摘みのセオリー通りのお茶の葉です。

覆い下栽培茶
2018年5月 覆い下栽培した茶葉

こちらはかぶせ茶のもとになる,覆いの下で育てた茶葉。
どんどん摘んでいきます。普段は機械で収穫していることが多いですが,特別のお茶は,このように手摘みでていねいに摘んでいきます。

茶畑テラスからの景色作業の合間には,茶畑の中にあるテラスで食事をしたり。

2018年5月 新茶をテラスで
2018年5月 新茶をテラスで

そしてこの時期の楽しみは,出来上がったばかりの新茶の試飲。テラスで試飲したりしてます。

摘み取ったお茶の葉は,その日のうちに荒茶にしていきます。そうしないと,お茶の葉がどんどん変化していきますから。

大海袋できた荒茶はこんな大きな袋にいれていきます。袋の名前は大海袋(たいかいぶくろ)。かつて,お茶が日本の主要輸出商品だった頃から使われている名前だそうです。宮ザキ園ではできた荒茶をこの大海袋に入れて保管し,一番茶が一段落した頃から順番に煎茶やほうじ茶に加工していきます。

今年はこんな動画も撮影してみました。

1日10杯限定の,究極の水出し玉露。甘過ぎてお茶の域を超えてます!かれこれ1時間。

宮ザキ園店内2018年春店舗では品種別新茶の試飲もお楽しみいただけますお茶の樹の種類の違いがどんな味の違いになるか,実際に飲み比べていただけますよ。

店舗の改装も間もなく完了です。宮ザキ園にてお待ちしています。

こどもたちと改装中の店舗

2018年の新茶〜その3〜 八十八夜を過ぎて

摘み取ったばかりの生茶。玉露仕立ての被せ香が工場中に広がっています。2018年の八十八夜は5月2日。連休真っ只中ですが,宮ザキ園は毎年この時期は新茶の茶葉の刈り取りと荒茶(あらちゃ)の生産に追われています。

宮ザキ園の茶畑八十八夜は立春から数えて88日目。春から夏に季節が入れ替わり,天候が安定し,霜もおりなくなります。かつてはお米などの種まきの季節だったそうですが,お茶にとっては刈り取りとお茶の生産が始まる季節です。

献上茶など特別のお茶は,手で丁寧に摘み取ります。摘み取った茶葉は,少し自然乾燥させて水分をとばします。茎などが入っていないか,傷ついた茶葉がはいっていないか,人の目でしっかりと点検しながら,荒茶(あらちゃ)に加工していきます。

荒茶というのは,煎茶や抹茶に加工する前のお茶の状態。生葉の茶葉は,そのままにしておくとすぐに酸化して,色も香りも変わってしまいますが,荒茶は生葉を蒸してあり,冷暗所においてあれば品質が保たれます。一般的にみなさんが目にするお茶は,この荒茶をさらに選別したり,火入をしたりして煎茶などさらにお茶の魅力を引き出した状態のものですが,お茶の流通の大部分を占めるのは,かつてはこの荒茶でした。


大海袋自園で煎茶への加工などをするため,宮ザキ園は,この荒茶を大海袋にいれて保管しています。「たいかいぶくろ」と読みます。なぜ大海袋なのか。なんでも日本からのお茶の輸出が盛んな頃から使われている用語らしく,輸出につかわれたのではときいたことがあります。


2017年09月12日,JAS有機加工食品(茶)の認定を受けました。
2017年09月12日,JAS有機加工食品(茶)の認定を受けました。

宮ザキ園では有機無農薬で茶樹を栽培していますが,有機無農薬のお茶と表示するには,茶畑での農作業のみならず,こうした荒茶の生産や煎茶などへの加工を行う工場なども全て有機食品の加工をしっかり管理しているという認証を受けなければなりません。加工には小分け包装も含みます。大きな事業者山と違い,宮ザキ園ではお店で小分けしていますので,お店での小分けも有機食品の加工をしている扱いとなります。

ご来店の際は有機認証を受けた宮ザキ園の荒茶工場も見学できます。近くにお越しの節はお声がけください。

201804店舗改装中-談話コーナー

2018年の新茶〜その2〜

先日,いつもより2週間早く作業が進んでいるとお伝えした,2018年の新茶づくりですが,一昨日,いよいよ開茶式を行いました。

開茶式2018

開茶式は,宮ザキ園が毎年,お茶づくり工場をあけて畑で収穫した茶葉をお茶に加工する前に行う行事です。毎年同じお寺に豊作と工場の安全祈願をやっていただいています。今年は結局,昨年より1週間早い開茶式となりました。

投入機これで,煎茶とお抹茶の加工が本格的に始まります。今年は霜や病害虫の被害も少なく,極上のお茶が提供できるかと思います。

2017年5月 宮ザキ園茶畑の刈り取り風景

 

新茶の季節は,昼間はお茶畑で収穫作業,日が暮れると深夜まで収穫した茶葉の荒茶や煎茶,抹茶への加工作業と,朝から晩まで作業に明け暮れます。とりあえず体調管理だけ滞りなく行い,皆様に美味しいお茶をお届け出来るようがんばります。

201804店舗改装中-店内ちなみに,一番茶は連休明けには仕上がるかと思います。今年の一番茶はつゆひかり、さえみどり、大井早生がオススメです。宮ザキ園の直営店舗では,品種を指定してお茶をお選びいただけます。

皆様,試飲がてら,お寄り下さい。

 

2018年の新茶

一芯ニ葉。贅沢な茶葉です。新茶の季節。気持ちのいい日が続いています。今年も美味しい新茶ができそうです🌱

気温が早く上がったので,今年の新茶は2週間程早く育っています。昨日は一部の畑の幕がけでした。幕がけをすることで,旨味の多いお茶の葉が育ちます。

 

実は4月のはじめには,満月茶会ステージのそばの畑でお茶の木の改植を行いました。この苗が,3年後にはお茶を育んでくれます。

額田では,ゆったりした時間が流れています。

わんParkでお茶加工体験イベントをしてきました

わんParkにてお茶の加工体験イベント

昨日3月18日は地元わんParkで,こども連れ向けのお茶加工と試飲の体験イベントに参加してきました。 “わんParkでお茶加工体験イベントをしてきました” の続きを読む

収穫本格化してきました。新茶も販売開始してます。


2017年5月 宮ザキ園茶畑の刈り取り風景


三河の中山間地の気温も上がってきました。今年もお茶の刈り取りが本格化しています。宮ザキ園のスタッフに加え,農業に携わりたいというボランティアの方も加わり,順調に刈り取りがすすんでいます。
宮ザキ園のお茶は,かぶせが主体です。お茶の刈り取り前,茶樹におおいをかけ,日光をさえぎりながら栽培します。こうすることで,茶葉の旨味を引き出すことができます。
こちらはかぶせを取り去った状態。背景に見える山の木々に比べ,やわらかい緑になっています。
そしてこちらが実際の茶葉の刈り取り風景。宮ザキ園の茶畑は山間地にありますので,乗用のような大型の刈り取り機は使いません。このように二人一組になって使う手持ちの刈り取り機で,1畝あたり二往復して丁寧にかりとっていきます。刈り取った茶葉は刈り取り機に繋いだ袋に集められていきます。
一旦,片側を刈り取って…
帰って来ます。
刈るためのコツは,二人がうまく呼吸を合わせ,刈り取り機の高さを揃えることと,畝に対してあまり急にならず,緩くもせず,適度につけた角度を保ち続けることです。
こうして,新芽のお茶の葉が刈り取られ,お茶に加工されてゆきます。
ちなみに宮ザキ園直売小売店では,今年の新茶の販売をはじめました。今は刈り取りで忙しいため,新茶の煎茶はまずは1種類(1,500円/100g)だけですが,徐々に増やしてまいります。

追記 今年もソフトクリームを販売しています。日によってメニューを変えていますので,その日何があるかはお店に着ていただいてのお楽しみ。

宮ザキ園のソフトクリーム販売中
宮ザキ園のソフトクリーム販売中

わ紅茶づくり

先日,宮ザキ園の茶摘みやお茶の加工が始まったことをお伝えしましたが,今日お伝えするのは2017年のわ紅茶づくりです。

宮ザキ園のわ紅茶は,お茶の在来種,「本宮」(ほんぐう)の茶葉からとられた茶葉を,丁寧に手作業で紅茶に仕立てていきます。この動画はお茶の葉をもんでいるところ。揉師のYさんが,すでにかれこれ3時間近く,まるで修行僧であるかのように黙々とこの作業をしています。

床に敷かれた,藁で編んだ茣蓙は最近はとても入手が難しくなってしまいましたが,こういう手作業での紅茶づくりには欠かせません。

わ紅茶のために摘まれた茶葉は,こうした手もみ作業や天日干しの工程を経て,皆様にお届けする姿に変わっていきます。