刈り落としの季節

今年もまた新しいお茶の準備の季節がやってきました。愛知県・岡崎市旧額田町の茶畑は,例年通り,大産地の九州宮崎や静岡よりやや遅めの新茶の支度をしています。

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今,宮ザキ園の茶畑では,まわりで桜が花開き,うぐいすの声が響き渡る,気持ちの良い季節。

刈り落としは,茶樹に残っている古い葉を落とし,新芽が一斉に出るようにするための準備です。収穫の際に古い葉が混じらないようにする意味もあります。

チャの木の枝葉,春になるとぐんぐん伸びます。宮ザキ園の近くでも,これくらい枝葉が伸びているところがあるんです。

もっとも,こちらの茶畑は宮ザキ園とは仕立てや刈り方などいろいろ違うので,どちらがどうというわけではありません。同じ日に同じ地区で同じような日照条件でもこれくらいイメージが違うのをお伝えするために撮影してみました。

こちらはまた宮ザキ園の茶畑。暗幕の準備がしてあります。散髪をしてさっぱりした直後みたいな様子です。

宮ザキ園の場合,落とした葉は肥料として循環させています。刈り落とした葉だけでなく,米ぬかを主体として発酵させた肥料など伝統的な農法で茶樹をじっっくり育てています。化学肥料は使わず,その土地にあるものを使っての農業ですので,持続していけるんですね。

おや,向こうに何かが動いてる…。

米ぬか肥料を施肥していたら,愛犬エースが喜んで食べにきました。犬なのに米ぬか??とちょっと不思議でしたが,まいたそばから美味しそうにほおばり,顔中くっつけています。舌も米ぬかまるけ。

東京や大阪など大都市圏は,感染症対策でこれからしばらくは大変な生活となりそうですね。新茶の季節を前にして例年なら販売のために出歩いている各地のイベントが2月くらいから次々に中止が決まり,当地,中山間地の旧額田町では,お茶づくりを例年通り粛々と進めています。

外に出る機会が減り,3月は,宮ザキ園の経営をどうしていくかを話し合ってきました。葉から淹れるお茶のおいしさをもっと知ってほしい,江戸時代から続く岡崎市・旧額田町のお茶づくりを守りたい。やりたいことはいっぱいある。でも,小さな茶園,少人数でやれることは限りがあります。今年はお茶づくり(葉の収穫から荒茶の生産まで)は従来と変わりなく取り組んできましたが,それとは別に,新たに取り組むことがあります。

アーモンドの花202004

  • 収穫作業など農作業が本格化したら,毎朝・夕のミーティングをしていきます。今まで家族経営で長年お手伝いをしてくださっている方たちとの作業が多く,話をしなくても通じているのではと思っていましたが,農業ボランティアの方など,新しい方に農作業を手伝っていただくことも多くなりましたので,朝,一日の計画を共有し,自主的に動いてもらう,夕方,進捗を把握してみんなで翌日の計画をたてる,この動き方のほうが効率がよさそうです。
  • お茶の新商品を考えています。わ紅茶販売元のイメージが強い宮ザキ園ですが,そこは茶農家。特に宮ザキ園の直営店を訪ねてきてくださるお茶好きのお客様には自家加工で生産している煎茶やほうじ茶も好評です。宮ザキ園では煎茶やほうじ茶の新しい取り組みを,今シーズンのお茶から取り組みます。詳細は後日公表します。
  • 今年もぬかた商工会主導のイベント,おかざきかき氷街道に参加します。宮ザキ園は新茶のバタバタが終わる6月中旬に始めます。こちらも新商品あります。
  • 年単位でもっと宮ザキ園で管理する畑を広げ,宮ザキ園のお茶の供給量を増やしたいと思っています。旧額田町・宮崎地区を中心に,茶畑の管理範囲を拡大していきたいです。耕作放棄地になりかかっている茶畑の管理でお困りの方など,お声がけいただければ幸いです。

例年通り,刈り落としまでに加工機器の一部入れ替えや修理をすませました。店舗も少しずつ手を入れ,姿を替えていっています。茶畑では,刈り落としが終わったらまもなく幕がけをしていきます。新茶を待っている皆様,もうしばらくお待ち下さい。

宮ザキ園の直売店舗店頭風景202004

 

 

 

台湾・新竹にて

こちらは台湾・新竹のお茶づくり職人さん。何言ってるのか分からないけど,美味しい物を作りたいって気持ちは一緒!

改めて職人ってかっこいいって思いました。

仕入れの旅路に

急須の仕入れで,焼き物の町,常滑市にいってきました。

ギャラリー風の古民家カフェに入らせていただきました。古いけど古く無い。

落ち着き過ぎますww

新茶の季節が始まりました

2019年の新茶が当地,岡崎・宮崎地区でもようやく始まりました。他の主要産地ではもう作業が始まっていましたが,こちらは中山間地で若干標高が高いこと,そして今年は目が出た頃に霜の被害もあり,例年より若干遅れてのスタートです。ここ何年か,6次産業化の他に海外販路開拓の取り組みもしてきましたが,新茶の季節を前に海外のお客様から引き合いやサンプルの請求が舞い込んでくるようになり,インボイスだのSWIFT記号だの聞き慣れない言葉が宮ザキ園内の連絡用SNSの中で飛び交っています。こんな広々とした山間地の畑の中で作業の合間にニューヨークだとかドバイだとかロンドンだとかとの商談をまとめているというのは数年前の宮ザキ園では考えられないことで,ずいぶん変わったなぁと思います。

もちろん,新茶づくりの準備も着々と進めてきました。機械の具合を確かめるためもあり,先日,夜中に製茶をしてみました。今年も宮ザキ園のお茶は,濃い緑,濃い味と香りの濃厚新茶です。新茶を楽しみにしてくださる皆さんに,間もなくお届けできます。お楽しみに。

お茶づくりの準備中!

いよいよお茶摘みのシーズンです。宮ザキ園がある愛知県岡崎市旧額田町宮崎地区は,製茶工場も間もなくフル稼働の季節に入ります。今年は新茶のシーズンを前に,海外からも引き合いのお声がけをいただき,さぁやるぞと気合を入れています。

2019年の宮ザキ園の茶園は,実は霜害にあって,収穫量が落ちてしまうと見込まれます。ですが,そんな貴重な茶葉を目一杯おいしくいただいてもらうために,製茶の現場の準備に走り回っているところです。

荒茶(あらちゃ)というのは,茶葉を刈り取った後,蒸しや揉みをしてお茶にしあげたものをいいます。一般的な煎茶は,更に選別など仕上げの工程がありますが,荒茶はその一つ手前の状態です。お茶を刈り取った後,茶葉は放っておくとどんどん自己発酵が進んでしまうため,おいしい緑茶に仕上げるにはその日のうち,あるいは翌日の朝までには荒茶の状態にしてしまわなければいけません。大手の事業者さんは,茶葉の刈り取りと荒茶の生産は別々のチームが担っていますが,宮ザキ園は小規模な茶園ですので,午前中から夕方にかけて目一杯刈り取り,夕方から深夜にかけてそれをどんどん荒茶にしていくという作業をしています。

かつては地域総出,家族みんなでやっていましたが,今はここ宮崎地区のお茶農家さんたちがかなり少なくなり,茶畑に見かける人も少なくなってしまいました。宮ザキ園は,一回一回の刈り取り,荒茶づくりを,茶師の篤史が目を光らせながら,自ら手を動かし,また,農業ボランティアさんや,毎年来ていただける協力スタッフのみなさんなどの力もお借りして,全力でこの季節を乗り切ります。もちろん,有機認証のお茶を作っていますので,いろんな記録などもとりながら,丁寧にお茶づくりをすすめていきます。

しばらく,店頭や電話でのお問い合わせなどで不十分な対応しかできないこともあるかもしれませんが,ご了承ください。

おいしい宮ザキ園のお茶を2019年もお楽しみに!

かぶせ作業

昼間は暑く,朝晩は結構冷え込む毎日となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。

宮ザキ園の茶畑では,いよいよかぶせ作業が始まりました。

写真を見ておやっと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。まだ新芽が出ていないのに,もうかぶせ作業?

そうなんです。上の写真はまだ新芽が出てない茶畑です。太陽の光を制限し,新芽を育てる事により,渋みがなく旨みが豊富で深い味わいに仕上がります。

つい数日前も、当地岡崎市旧額田町は霜が降りていました。中山間地なので,平地では朝晩冷えるなぁという日は,霜がおりてしまうのです。そして,霜が降りると,せっかく芽吹いてきた新芽が枯れてしまいます。

ですので,これくらいの時期に早めにかぶせを掛けておけば,安心できます。写真ではチャの木から少し離してかぶせてあるのがご覧いただけますが,直被せはもうちょっと後からです。

抜けるような青空の元,宮ザキ園のスタッフは総出でせっせとおいしいお茶づくりのための作業をしています。

そして間もなくお茶の季節

暖かくなったり,急に寒くなったり,春らしい季節ですね。防霜施設がなく自然栽培の宮ザキ園の茶畑は,この時期はお茶の芽が霜にやられないかとヒヤヒヤしながら過ごす季節でもあります。これは10日ほど前の曇りの時の畑の写真です。まだ目は吹きはじめてない感じでしたが, わらびも出てきてる様なのでまもなく茶園で毎日作業をするようになります。また,新芽の季節はあちこちのイベントでお茶の販売をしつつ,雑草取りも始まり,資材の手配も行いつつと,茶園にとっては気ぜわしい季節でもあります。

今年もおいしいお茶づくりに励みます。

 

中日農業賞を受賞しました

このたび,宮ザキ園の代表,梅村篤志が,中日新聞社が主催する中日農業賞優秀賞をいただきました。平成最後の年,愛知県内からは唯一の受賞者となりました。嬉しい限りです。受賞のことは,翌日2日の中日新聞朝刊にも掲載していただきました。関係者の皆様,ありがとうございました。

中日農業賞優秀賞表彰状
中日農業賞優秀賞表彰状

中日農業賞は,1940(昭和15)年から,中部9県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、富山、石川、福井、滋賀)で新しい農業と地域振興に取り組む青年農業者などに贈る中日新聞社が創設した歴史のある賞とのことです。現在は高齢化や後継者不足を背景に青年農業者を対象に選定されており,今回が第78回。

宮ザキ園では,かつて全国的な銘茶の産地といわれた地元岡崎市(旧額田町)宮崎地区のお茶産業の復興を図るため,有機無農薬栽培(JAS認証)のお茶づくりや,国産紅茶「わ紅茶」の栽培・加工・販売に取り組んできた他,海外販路開拓にも積極的に挑戦してまいりました。いずれもまだまだ緒についたばかりの長い道程のほんの入口に居る段階ですが,こうして伝統ある賞に選んでいただいたことは大変光栄です。表彰状で,祖父のことに触れていただいたことにも大変感激しています。若輩者ですが,これからも農を通じた山村振興に尽力して参ります。

2019年3月1日第78回中日農業賞贈呈式にて
2019年3月1日第78回中日農業賞贈呈式にて

シンガポールの英文日本食情報誌「Oishii」に紹介されました

シンガポールで発行されている英文日本食情報誌「Oishii」にこのたび宮ザキ園の紹介記事が掲載されました。

記事を翻訳してサイトに掲載する承諾を得たので,宮ザキ園紹介の部分を翻訳して掲載しておきます。

Eat and rest well in the Aichi Highlands – 愛知高原でよく食べて,よく休んで

After a detox holiday in the countryside here, Aichikogen-Okumikawa, you’ll return feeling refreshed and rejuvenated.

ここ,奥三河の愛知高原で休暇をすごせば,すばらしい休養となり,元気をもらえます。

Miyazakien Tea Garden and the Master , Atsushi UMEMURA
Miyazakien Tea Garden and the Master , Atsushi UMEMURA

Location map of Mikawa highlands in Aichi Prefecture in Japan
Location map of Mikawa highlands in Aichi Prefecture in Japan

Meet the Game Changers ゲームチェンジャーに会う

Atsushi Umemura, Miyazakien 宮ザキ園 梅村篤志

This dapper 39-year-old looks nothing like a traditional tea farmer. Not surprising since Umemura, the sixth-generation owner of the Miyazakien tea house that has been around since 1820, wants to modernise the art of tea drinking .

こちらの粋な39歳の男性,伝統的な茶農家のイメージとはかけ離れている。だが,それも当然だ。1820年ごろに創業した宮ザキ園の6代目園主,梅村氏は,茶芸の近代化を目指している。

Atsushi UMEMURA, Miyazakien 宮ザキ園 梅村篤志
Atsushi UMEMURA, Miyazakien 宮ザキ園 梅村篤志
How different is Miyazakien from other tea businesses in Japan? 宮ザキ園は日本国内の他の茶園とどのように違うのか。

We are unusual in how we see through the entire process, from processing the tea to selling the leaves wholesale and even serving tea on our premises. In 2006, we also became the first organic tea farm in Aichi Prefecture.

お茶の加工から茶葉の卸売販売,そして当園でお茶を飲んでいただく喫茶部門(「一匙(ひとさじ)」)の併設まで、私たちはお茶に関わる全過程で他とは違った珍しい取り組みをしています。私達は2006年に愛知県で最初の有機茶の認証農場となりました。

How do you attract new customers? どのように新しい顧客を開拓されていますか?

As a wholesaler, we usually supply our products to businesses elsewhere but I want people to come visit us directly instead. So, on the second level of our teahouse, we conduct experiential workshops like flower arrangement lessons.

お茶の供給業者としては一般的な,事業者様向けの茶の卸売販売もしていますが,最近は特に,当園を直接訪れてくださる方を大切にしたいと考えています。ですので,「一匙(ひとさじ)」の二階で,華道のレッスンのようなお茶の体験ワークショップを開催しています。

How else are you modernising your tea business? その他に変えてきた点は?

As a wholesaler, we can’t really change the style of our tea products too much. So, we try and serve tea in different new ways. For example, we sell houjicha flavoured shaved ice. This attracts long queues of customers, and we can sell about 100 bowls in a day. But with the shaved ice, we serve tea too, so customers can taste it and be encouraged to purchase our tea leaves. We also experiment with different ways of drinking tea: serving green tea in teacups with ice chips or in a wine decanter-inspired bottle and in wine glasses.

お茶の販売業者として,私達はお茶に必要以上に手を加えることをしたくありません。ですので,お茶を変えるのではなく,お茶に親しんでいただく方法を新たに提案しています。例えば,私どもはほうじ茶味のかき氷を販売しています。この商品は大変好評で,一日に百セットほど売れますが,かき氷を食べていただくことで,お客様に当園のお茶に接してもらう機会を作り出しています。かき氷を通じて当園のお茶の味を知ってもらい,茶葉をお買い求めいただくことにつながっています。他にも,お茶の飲み方でいろいろと試しています。例えば,緑茶を氷入りでお出ししたり,ワインデキャンターのようなボトルに詰めたお茶をワイングラスに注いで提供したりしています。

Miyazakien
8 Aino, Ishihara-cho, Okazaki City, Aichi 444-3601
Tel: 0564-83-2710

宮ザキ園
〒444-3601 愛知県岡崎市石原町相野
Tel:0564-83-2710

火入れ加工

寒さが厳しい季節になってきました。宮ザキ園では「わ紅茶」の火入れ加工をしています。

おだやかな冬の日差しのもと,ゆっくりと色の変わっていったお茶の葉を見ながら,山里の暮らしは今日も続いていきます。

インフルエンザが全国的に猛威を奮っています。皆様,ご健康で。