宮ザキ園は,江戸時代後期から代々茶づくりを受け継いできた,愛知県三河地方(岡崎市・旧額田町)にある茶園です。自らお茶を栽培し,その茶葉を緑茶や紅茶に自園で加工して販売しております。
現在の当主は6代目の梅村篤志です。祖父や父から家業を引き継ぎ,日本国内のみならず,香港,マカオ,ニューヨーク,マレーシア,ロンドンなど世界各地をとびまわり,日本茶の世界を広げる活動をしております。
宮ザキ園は,地元で古くから信仰の対象であった本宮山から湧き出る清らかな水を使い,“自然のままに” をコンセプトに,本宮山界隈で手に入る在来種,「本宮」種の茶を,“手を加えず手を抜かない”,茶樹の生命力を活かした自然農法で栽培しております。もちろん,農薬は使わず,有機肥料のみで育てております。
宮ザキ園では,毎年の茶葉の収穫を一番茶のみとし,茶樹を大切に扱い,お茶の味や品質の維持・向上に努めております。創業190 年の産地問屋,“宮ザキ園” は,初代園主 梅村喜六から伝わり,積み重ねてきた,お茶作りの知恵と経験を活かし,一つ一つの工程に時間をかけ,丁寧に心のこもった製品に仕上げております。
玉露,煎茶などの緑茶やほうじ茶の他にも,ハーブをブレンドした緑茶やほのかな甘味の「わ紅茶」の開発・販売などを手がけており,この新しいお茶の世界を開拓する事業は,農林水産省から総合化事業(6次産業化)として2011年(平成23年)に認定を受けております。
現在は,お茶を地元愛知県岡崎市内の自園直売所で販売する他,岡崎市や豊田市,名古屋市の有名料亭,ホテル,レストラン,百貨店等で販売いただいております。